史上最年少でペンシルベニア大学のビジネススクール、ウォートン校の終身在職権(テニュア)を得、またベストセラーとなった『「与える人」こそ成功する時代』原題 "Give and Take: Why HElping Others Drives Our Success" で有名になったAdam Grant教授のTEDスピーチ。
ユーモアを交えて、敷居が高くない口調で話しかけてくれるので非常に気持ちよく聞けるし「なるほど~」が連発されます。
クリエイティブな人とは
クリエイティブかどうかを見分ける一つの方法は、ブラウザで何を使っているか。もし、Google ChromeかFirefoxを使っていたら、Internet ExplolerかSafaliを使っている人よりもクリエイティブな可能性が高い。なぜなら、後者の2つはデフォルトで予めデバイスにインストールされているものだからである。クリエイティブな人はよりよいものがないか探してから使い始める。
"One of the key aspects to be creative people is to take the initiative to doubt the default and look for a better option. If ou test it, think what browser you use. If it's preinstalled one such as Internet explorer, you should watch this video."
納得しました。昔、よく、「常識を疑え」とかクリティカルシンキングとか言われたものは、現状を疑ってかかるということです。常によりよい方法を考えているというのが創造的な人の特徴なのですね。前述の方法がまさに現状を疑ってかかることの具体例を示しています。
失敗を恐れない
その分野での創造的な者というのは最も失敗した者である、というのも、彼らは同時に最も挑戦した者でもあるからだ。
"If you look across the fields, the greatest originals are the ones who fail the most because they are the ones who try the most."
最近、失敗の重要性が語られています。何度もトライすることでよりより製品やよりよいサービス、よりよい方法を探し出していくことができるというのは納得できる気がします。
チャレンジすることの重要性について
スピーチの中の「長期的に見て我々が最も後悔するのは、何かをしてしまったことではなく、何かをしなかったことだ」
"They know that in the long run, our biggest regret are not our reactions but our inactions."
これも非常に説得力があります。コンサルタントを経て起業したものの、2008年のサブプライム不況のあおりを受けて失敗し、1000万円以上の借金をした友人も、一時は人間不信になったけれども結果的にはやりたいことができてよかったと言っていました。ちなみに彼は借金を完済して、勤め人として働いています。余談ですが、その友人は30歳までに軌道に乗らなかったらやめると起業前から決めていたそうで、損切のタイミングをあらかじめ決めてリスクをコントロール可能にしてチャレンジするのが重要というのは彼から学びました。