英語教員が日々の気づきを発信するブログ

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平成31年度までの東京都教員採用試験の受験者・倍率の推移について

平成31年度教員採用試験実施結果が発表

平成31年度教員採用試験の結果が発表されました。ここでは,平成27年度試験から5年間の応募者数,受験者数そして倍率の推移をみていきたいと思います。

www.kyoiku.metro.tokyo.jp

受験者数は4年前と比べて40%減

驚くべきことに,受験者数は3年前(平成27年度実施)と比較すると40%減少している。平成27年度実施では1,069人の受験者がいたが,本年度は640人。率にして40%以上減少している計算になる。生徒数は漸減しており,公立校の受け入れ定員が減少しているとはいうものの,受験者数の急減はそのまま倍率に直結しているようである。

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倍率も2倍台に

前述した,受験者数減少のためか今年度の倍率も2.6倍と低くとどまった。おそらく,昨年度の採用で倍率が4.9倍と高止まりし,受験生が集まらなかった結果だと考えられる。

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今年の倍率を受け,来年度の倍率は3倍台を回復しそうであるが,景気の後押しや新卒売り手市場の影響を受け,教員採用試験の倍率は急増はしなさそうな気配である。今後AIによって多くの仕事が取って代わられていくという予測の中で,今後も変わらず需要が見込まれるのが教員という仕事である。確かに,休みは少なく気苦労は多く,儲かる仕事ではないが,その分やりがいはある。私自身は,もともと地方で公務員をしていたが,現在は教員となっている。公務員時代のゆったりとした土日休みや毎日の夜のランニングなど,余暇の時間は懐かしくあるが,それでも日々楽しく過ごしている。

 

自分の実力のなさにやめようと思ったことも多々あるが,それでも,昨日より今日,今日より明日と頑張っているつもりだ。興味がある方はぜひ,採用試験にチャレンジしてほしい。下は最近読んだ本。

左側の日野田さんの本では,これから我々をとりまく世界が大きく変わっていく中で,従来の教育観を見直し,「どのようなマインドセットが必要になるか」について論じているところを非常に楽しく読ませていただき,とてもアツい気持ちになりました。30代で大阪の公立校に民間人校長として赴任してどのように学校を変えてきたか,そのリーダーシップのあり方についてもうかがい知ることができます。

右は最近はやりの「エビデンス」ベースの教育に触れる本です。「データ」に基づいて「子供をご褒美で釣ってはいけない」,「テレビやゲームは子供に悪影響を及ぼすのか」,「教員研修には効果はあるのか」などの疑問を検証しています。これまで,なんとなく判断されてきた教育をデータのバックアップを受けて客観的に論じています。教育はどうしても感情が先行する分野。今後エビデンスベースの教育がどこまで進むか関心があります。そのためにも,データに基づくPDCAの回し方を学んでいかなければと感じています。

 

 

 今日も,長文をお読みいただきありがとうございます。少しでも皆様のご参考になれば幸いです。