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効果的なTOEIC勉強法

どうやったら効率よく成績を上げることができるか?

TOEIC受験者の中には,勉強をすること自体が好き,あるいは英語自体が好きで勉強に取り組まれている方も多いです。実際,私も860点がとれたあたりから,英語が好きで勉強しているという感じでした。

しかし,皮肉なことに「好きで勉強している」という場合は成果が出にくいという傾向があります。

それはなぜか?

おそらく,「好き」で勉強しているとTOEICの高得点に求められる知識や技能以外のものも学ぶことになり,ある意味スコアアップのため以外の部分に時間を割くことになるからだと思います。したがって,目的を予め定めておき,それがTOEICのスコアアップなのか,それとも汎用性のある英語力の向上なのかを明らかにしておく必要があります。

ここでは,最短で成果を上げるための勉強法についてまとめます。

0.なぜそれをやるのか(Why?)

何かを達成しようとするときに単なる思い付きでやってしまうと長続きしないというのが私の経験上の原則です。なぜTOEICを勉強するのかという明確な理由がなければ,貴重な時間とお金を使って勉強する必要はありません。まず,この「なぜやるか」という部分を明らかにしておく必要があります。

教員採用試験受験者や就活でTOEICのスコアを求められる方は,まずどのくらいのスコアが求められるのかを調べ,何を達成する必要があるかを明らかにする必要があります。

私の場合は,東京都の教員採用試験の実技試験免除がTOEIC900点以上,英検1級,TOEFLibt100点以上でしたので,これらのうちいずれかを取得しようと考えました。

このうち,英検は合格しない限りは受験料が無駄になってしまうし,TOEFLは難しいうえ,受験料が2万円以上もするので,比較的社会的認知度が高く費用もそこまで高くなくかつ毎回公式スコアが発効されるTOEICに対象を絞りました。

つまり,私の目的は「教員採用試験の実技免除」のためにTOEICスコアを900点以上取得するということになりました。

1.目的の設定(What?)

使い古されたアナロジーですが,目標到達を地図上の目的地までの行き方に例えると,最短距離でわき目も降らずに進むことが最速の秘訣です。到達目標を具体的に定めることがどうやって到達するか,道順を明らかにするときに非常に役立ちます。逆に目標があいまいであると道順を選ぶことが難しくなります。

先述したように私の目標はTOEICで900点以上。このほか,教員採用試験の申込みまでには取得しておく必要があるので,大学3年のうちに900点を達成することを目標にしました。

2.どうやって到達するのか(How?)

目標は決まった,ではどうやって達成するか?

思い立ったのが大学2年の終わりころ。とりあえず,公式テストを申し込んでみました。ほとんど準備もせずに臨んだ初めての試験。リスニング・リーディング両方ともは問題の意味を理解することすらできずに,途中で眠くなり,「早く終わんないかな~」とひたすら鉛筆を転がし続けていた気がします。長文は半分も解けなかった記憶があります。その結果,スコアは550点。このとき,「あんなにいい加減に試験受けても半分以上点数がとれるんだったら,これは1年あれば900いけんじゃない?」と根拠のない自信がわいてきました。

まず私がやったのは,Amazonで最も売れ行きのよかった問題集を探し,同じ本が大学の図書館においてないか探しました。その結果見つかったのが「公式問題集」。問題の形式も解答用紙まで本番とほぼ一緒。ひたすらこれをやり続けてみよう!ということで,方針は「類似する問題を解いてほぼ満点とれれば本番でも同様にいけるだろう」ということになりました。英文法の基礎力を上げるとか単語力を上げるというものではなく,類似する問題を全てとければいけるだろうというかなり単純な方針でした。

3.具体的な実施方法とモチベーションの維持方法(Measures?)

同じ問題をやるのはいいけれども,英語力が限定的だった私にはそもそも何がわからないかがわからないから解けないという当然の疑問にぶちあたりました。これによって一時モチベーションが大幅にダウンしましたが,TOEIC満点を取得された方や高得点を取得された方の勉強を参考にしつつ,自分なりの勉強法を構築していきました。また,もっともモチベーション向上に役立ったのは公式テストを受け続けるということでした。毎回スコアが100点前後上昇していったので,努力が報われる感じがモチベーションの向上に役立ちました。

まとめると,最短で成果を上げるためには「なぜそれをやるのか」を明らかにし,「どのレベルまで達成するのか」を定め「どうやって達成するか」という方針を立てた上で,具体的にどのような方法で取り組み,どうやってモチベーションを維持するかということを考えていくことが必要だと思います。

次の投稿では,「わからないことがわからなかった」いわゆる「できない子」だった私がどうやって状況を打開したか,勉強の具体的な方法をご紹介したいと思います。