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TOEIC PART1勉強法 TOEICリスニング200点前半の方向け

TOEIC PART1(リスニング)

本日から7回に分けてTOEICの全てのパートの勉強法を解説していきます。

問題集としては公式問題集を使うことを想定しています。

このパートは読まれる英文が短く,聞き取る分量が少ないため,リスニングを苦手としている方が基礎力をつけるにはちょうどよい問題です。30分あれば,リスニングが苦手な方でも,1回分(10問)の問題演習をして復習を完了させるところまでできてしまいます。初めてTOEICを受けるけど何から手を付けていいかわからないというかたはぜひこのパートを満点とれるところまで解きなおしましょう。

では,早速説明に入ります。

出題形式

写真を見て,そのあとに読まれる4つの英文から最も適切に写真を描写しているものを選ぶ問題です。読まれる英文はそれぞれ1文と短く,単語も比較的一般的な単語(ビジネスレベルよりも平易なもの)が用いられる印象です。

勉強法

まずは,問題を解いてみましょう。

その上で,解けない場合は3パターンに分けられると思います。

1.英語が聞き取れない

2.英語が聞き取れるものの意味がわからない

3.意味がわかるけれどもなぜ正答(あるいは誤答)かわからない

PART1の10問のうち,それぞれの課題ごとに対策を紹介します。

5問以上が1にあてはまる場合

英単語の音とスペルが結びついていないことが原因としてあげられます。これを解決するためには,問題文を聞きつつそれをできるだけ似たように音読できるように練習しましょう。また,英語学習の際には,紙の辞書の使用を避け,電子辞書かネット辞書,スマホ辞書で発音機能がついているものを使うようにしましょう。

1に該当するものが4問以下で,2に該当するものがある場合

英語の文法知識または語彙力の増強が求められます。英語は主語(Subject)+動詞(Verb)によって構成されているということを理解しましょう。可能ならSV, SVC, SVO, SVOO, SVOCの5文型を理解しましょう。その上で,スクリプトを見て英文が理解できるかどうか確認しましょう。英文が理解できない場合は文法が理解できないのか,それとも語彙が理解できないのかを分析し,学習しましょう。

1と2に該当するものもあるが自分で解決でき,3に該当するものがある場合

TOEICによくある問題として,パラフレーズした語が読まれるということがあります。例えば以下の絵に対する説明文として

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A man is repairing a guitar.

A man is playing a musical instrument.

という英文が読まれ,絵では持っているのは確かにguitarっぽいけど,修理している様子はない。でも,musical instrumentって抽象的過ぎだし。などと考えてしまいますが,guitarは修理されてはおらず男性が楽器を演奏しているという描写であることから,より適切な英文は下の方となります。TOEICのPART1では具体的なものを抽象的な表現で言い換える問題がよく出題されます。

また,時制に関するものもよく出題されます。例えば以下の絵に対する説明文として

f:id:hyamaz:20170226010130j:plain

A chair is being moved to the window.

A chair has been placed near the window.

という2つの文が読まれたとすれば,正解は下の方。上の方は,現在進行形になっているので,~されている途中という意味になります。しかし,絵では移動は終わっているので,途中ではありません。したがってより適切な英文は下の方となります。

このように,抽象的な名詞への言い換えや,進行形を中心とした時制の問題が頻出しますので,パターンとして理解しておくとよいと思います。

解答するときのコツ

解答する際は,正答を選ぶというよりは消去法で解いていった方が正答率が上がります。4つの英文を聞いていく中で,これは絶対違うというものを外していけば最終的には2択程度には絞られるはず。PART1,2は消去法という意識で問題を解いていくことをおすすめします。

いかがでしたでしょうか。

次回はPART2について解説します。