英語教員が日々の気づきを発信するブログ

日々の気づきや思ったこと、備忘録をつぶやきます。

2023 教員採用試験

教員採用試験に向けて頑張っているあなたへ。

 

教員採用試験を受ける機会は、大学卒業時と団体職員からの転職時の2回ありました。初回は出身の地方自治体と記念受験のために東京都でも受験し、2回目は東京都のみ受けました。

幸運なことに、どちらの試験も合格することができましたが、結局2次試験は東京都のみ受けました。しかも、合格をいただいたのに辞退してしまいました。その後、偶然にも英語ができる人を採用したいという私立中高一貫校の独自採用にマッチし、専任教諭として採用されました。

振り返って思うと、合格したら嬉しいですが、不合格だったとしても落ち込む必要はありません。学力が足りないということは教科によっては重要な要素ですが、すぐに採用されるかどうかやその人が教員に向いているかどうかにはあまり関係がないように感じます(ただし、面接官とのコミュニケーションや筋道立てた話ができるかなどは別です)。

合格したら、自分なりに頑張ればいいし、合格しなかったら講師登録して教員への適性を見極める良い機会かもしれません。少子化のため、教員の総数は減っているかもしれませんが、休職者数は過去最多です。場合によっては立ち直れない人もいるでしょう。大手塾で活躍していた人が学校を変えたり、学校内で起業塾を立ち上げたりしている様子も見受けられます。また、企業で働いてきた方々が効率化や情報化を進める役割を果たす例もあります。

 

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実際、教員になることはある意味リスキーかもしれません。少なくとも、私の経験上、教員を30歳まで続けて転職すると、他の職種への移行が難しいこともあります。

人生は常に変化するものです。

もちろん、目標に向けて計画を立て、実行し、改善を繰り返すというプロセスは、教員採用試験に限らず、様々な場面で役立つものです。ですから、教員採用試験に向けても情報収集し、計画を立て、実行していくことで、多くのことを学ぶことができるでしょう。

個人的には、それに加えて、教員になった後に自分が将来何をしたいのか、じっくり考えてほしいと思います。教育を改革したい、未来を担う教育の一端を担いたい、教科への情熱がある、生徒の成長を見守りたい、憧れの恩師のようになりたい、単純に子供や人々と関わることが好き、公務員としての安定した給与や身分を手に入れたいなど、さまざまな理由があるかと思います。

自分自身の情熱の源を探究することは、無駄にはならないと思いますし、面接でも面接官が聞きたいポイントだと思います。通学や通勤の時間を利用して、ぜひじっくり考えてみてください。

 

私自身は、教員としての仕事は楽しかったのですが、さまざまな考えを巡らせた末、4回目の転職を経て現在は国際NGOで働いています。先日ノルウェーに行った際に、現地の大学の職員が以前は小学校の先生だったと話してくれました。教員だけでなく、多様なキャリアを持った人々が存在することも素晴らしいことだと思います。

 

教員として、生徒の成長に寄り添い、優れた教育実践を行い、多くの生徒や保護者から信頼される教員もいます。私がそうであったかというと甚だ自信がありません。途中で転職している時点で相当自分勝手で、生徒中心とは言えないでしょう笑。

 

とはいえ、もし教員採用試験に関して不安を抱えている場合は、教員以外にも多様な仕事が存在し、広い世界を経験することで得られるものがあるということを思い出してください。日本のように私生活を犠牲にしてまで生徒のために働くという姿を見せることが良いことだとは思いません。むしろ、教員のその姿が、日本のいき過ぎた自己犠牲と長時間労働を助長しているとさえ思います。

かえって、充実した自分や家族との時間を過ごしたり、間違いを犯したりする姿を見せた方が、人間らしくて良いとすら思います(もちろん生徒に寄り添い、素晴らしい実践を行い、私生活も充実している先生方はたくさんいらっしゃいます)。

 

教員として働くことは素晴らしい経験ですが、教育以外の道もあることを肝に銘じてください。時には自身の興味や可能性を追求し、他の職種や業界に挑戦することも大切です。将来のキャリアや人生において、教員として働くことだけが唯一の道ではありません。

もし教員採用試験で不合格になったり、教員として働くことに疑問や不安を感じたりした場合は、他の道も模索してみることをお勧めします。人生にはさまざまな選択肢がありますし、自身の可能性を広げることは決して無駄にはなりません。

私はあなたを応援しています。どんな選択をするにせよ、自分自身の幸せと成長を追求することが最も重要です。どんな道を選んでも、その道で自身の情熱を注ぎ、充実した人生を歩んでください。応援しています。